ロシア語は国連の公用語の一つであり、ロシアや旧ソ連諸国で広く使われています。英語やその他ヨーロッパ諸国の言語と比較するとニッチな言語ではありますが、その反面ロシア語が分かるようになれば他の人との差別化にもなります。その中で「興味があるけど、ロシア語の勉強法が分からない」といった人向けにこの記事では、初心者でも挫折しないロシア語の学習法をステップごとに紹介し、役立つ教材やアプリもあわせて解説します。
ロシア語の特徴と難しさ
- キリル文字というロシア語独自のアルファベット
- 名詞の性(男性・女性・中性)やそれによる形容詞の格変化がある
- アクセントにより意味が左右が変わることもあり、また発音が独特
一見難しそうですが、規則性があるため、しっかり学べば英語よりも自由の利く言語です。
ロシア語学習のステップ
1. キリル文字の習得
まずはロシア語のアルファベットであるキリル文字(全33文字)を覚えることが最優先です。英語と同しアルファベットもあるので、優先順位としてはキリル文字にしかないものから、アプリやプリント教材を活用し、毎日書いて定着させましょう。中には英語と同じのがキリル文字にもあるのですが、発音が違ったりするので、そういった単語は注意深く覚えていく必要があります。
2. 発音とリスニング
発音が正しくないと、リスニング力も育ちません。YouTubeでネイティブの発音を聞いてシャドーイングするのが効果的です。また発音は研究社から出されている「露日辞書」の巻末付録で、舌の動き等を図で解説しているのでそれを参照にするのも大変オススメです。
因みにロシア語のリスニングは英語のそれとはかなり異なり、「主語→動詞→目的語」が基本的ですが、ロシア語では動詞の前に目的語が来ることもあるので、英語の感覚でロシア語のリスニングをする意味不明になってしまいます。なのでまずはロシア語のリスニングに慣れるのが大事です。
3. 基本文法と語彙
主語+動詞といった基本構文から始め、形容詞や名詞の格変化・動詞の活用を段階的に学んでいきます。単語帳やアプリを活用し、語彙力を増やしましょう。
ロシア語では同じ単語一つとっても、その単語の使い方によって形が変わったりします。
※例えばмашина(車)という単語も、目的語なのか前置詞の後に置くのかでмашину、машинеという 様に原形から変化してしまいます。その変化パターンも覚えなくてはなりませんが、逆に言えばパターンを理解していれば、その単語がどのように使われているのか分かります。なので前述した通り、動詞の前に目的語が来ても通じるのです。
4. 実践会話と表現力アップ
覚えた知識はアウトプットして初めて定着します。オンライン会話サービスや、ロシア語日記、チャットアプリ(Hello Talk等)を活用して実践練習を取り入れましょう。また外国語カフェを活用するもの良いです。特にロシア語ならではの言い回しや表現が日常生活で多々使われる為、単語以外にも覚えておくべきことはたくさんあります。
おすすめのロシア語教材・アプリ
- 『ロシア語入門(白水社)』
- YouTubeチャンネル「Easy Russian」
- アプリ:Duolingo、LingQ、Anki、Tandem(言語交換)
- 文法書:「ニューエクスプレス ロシア語」シリーズ
- リスニング:「耳が喜ぶロシア語」
勉強を継続するコツ
- 毎日5分でも触れる習慣を作る
- 好きな分野(音楽、ニュース、ゲームなど)をロシア語で楽しむ
- 目標(検定試験、留学など)を設定する
- スマホやゲームの言語設定をロシア語にする(中級者向け)
ロシア語が役立つ進路や場面
- 外交・国際関係
- 通訳・翻訳業
- 貿易や国際ビジネス
- ロシア文化研究や観光ガイド
まとめ
ロシア語は難解なイメージがありますが、正しい順序で学び、継続すれば誰でも習得できます。今後の国際社会においても活躍の場が広がるロシア語。まずは小さな一歩から、学習を始めてみましょう。
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