はじめに
「ロシアに興味あるけど留学とかって今出来るの?」「戦争当事国に留学?」「ロシア留学って具体的にどうやってやればいいの?」「ロシア留学したくてネットで探したりしても全然情報が得られない…」
ロシアに興味があるそんな珍しい人のために今回はロシア留学、特に学費がかからない国費留学をする為の情報をお届けします!!
ロシアの国費留学って何?
ロシアには外国人がロシア国内にある大学に入学して、自分の学びたい学問をロシアの国費で学べる制度があるのです。しかも学士や修士、博士課程等コースも様々な選択肢が用意されていて、「お金がお金があまりないけど海外の大学に進んでみたいな!」「日本の大学で4年間勉強したけど、もっと他の視点からこの学問を深めていきたい!」といった様々な人が挑戦できる環境が準備されているのです!
そんなチャレンジャーのために、以下にロシア到着までの段階を説明していきます。
まずはサイトに登録
まずはロシア国費留学する為の申請をする必要があります。
第一にロシア連邦科学高等教育省の傘下にあるロシア教育庁のサイトに登録します。
https://education-in-russia.com/
↑ここのリンクから登録

このページから「登録する」を押して、氏名・自分の国(日本)・メールアドレス・自分で決めたパスワードを登録。
諸々の情報を入力
サイトをグーグル翻訳にすると「アンケートへの記入(ロシア語:заполнение анкеты)」といった変換になると思います。そこに自身の情報を入力します。ここで最終学歴や住所等をロシア語で入力しなければならないのですが心配無用!!翻訳ツールのdeepL注1を使います。deepLに日本語で入力してロシア語に翻訳してもらい、それをコピペでサイトに貼り付ければOKです!
※年月日を入力する場合はロシア式に倣う必要がある為「日,月,年」の順番で入力
次に「申請書の記入(ロシア語:заполнение заявления)」にて、自身の行きたいコース(基本的には学士・修士・博士のどれか注2)を選び、その後自身の行きたい大学を第1候補から第6候補まで選んでいきます。ここで注意ですがモスクワ・サンクトペテルブルクにある大学はそれぞれ最大2校までしか選べません。なので仮にモスクワ・サンクトペテルブルクの大学をそれぞれ2校選んだ場合、残り2校は他の地域の大学を選ぶ必要があります。
次に「言語能力」を選びます。ここでは自分の話せる言語とその語学力に一番近い選択肢を選んでください。その次に小さく「Необходимость обучения на подготовительном отделении (факультете)」とあるのですが、ここにチェックマークを付けるのを忘れないで下さい。
これは1年間ロシア語をロシアの大学で勉強する準備過程で、ロシア語を1から教わる期間です。これをチェックしないで申請してしまうと、ロシア語が分からないままいきなり大学に放り込まれる(かもしれない)ので気をつけてください。このロシア語の準備過程を終えてから正式にロシアの大学に入学する流れになります。尚、言い方がアレですが、この準備過程の学費もタダです。
さらに次にある「オリンピック」では何かスポーツ等で実績があれば記載してもいいですが、基本的にはそこまで気にしなくても大丈夫です。
書類のアップロード
次の書類のアップロードがまた面倒なのですが、頑張りましょう(笑)
まず①パスポートと高校又は大学の卒業証書若しくは在学証明書・成績表の原本のカラーコピーです。
次に②健康診断の結果表(B,C型肺炎と結核の有無を含む)が必要になります。また③HIVの抗体検査証明書も必要ですので、健康診断を受ける時に一緒に検査してもらうのが楽です。
その次に、卒業証書若しくは在学証明書・成績表と健康診断の結果、HIVの検査証明書の④アポスティーユ証明注3を公証役場に行ってやる必要があります。その後①②③④までの書類をロシア語翻訳にして、ロシア大使館の翻訳証明もしてもらう必要があります。ロシア語への翻訳とその翻訳証明はロシア旅行社に依頼してもらうのが良いでしょう。
ここまで文章だけで説明してきましたが、初めて手続きを自分ですると中々大変でした。
推薦書類
この推薦書類ですが、自身の今までのスポーツ等の賞状等もアップロードすることが出来ます。はっきりとは分からないのですが、恐らく推薦書類もアポスティーユとロシア語翻訳と翻訳証明が必要だと思われます。
その後
その後の合否は登録したメールアドレス、若しくは個人キャビネットへ連絡が来ますのでそれに従って次の手続きに移行してください。
そのうちビザ申請に必要な招待番号も届きますので、メールや通知は注意深く確認するようにしてください。その辺りの段階になると、受入先の大学からメールが来るようになるので分からないことは直接その大学にメールで問い合わせるのが最善です。
終わりに
ここまでロシアの国費留学への申請方法について説明してきましたが、いかがでしょうか。
手続きが少し多くて大変かもしれませんが、そのさきにまっているロシアでの生活は人生経験を豊かにしますし、ロシア語の準備過程ではロシア人以外にも様々な外国人と交流できるので世界中の人達とネットワークが築けるいい機会になります。是非ご検討下さい!
尚ここまでの手続きは、ロシア旅行社に問い合わせればサポートしてくれるので不明な点があればロシア旅行社に連絡することをお勧めします。私はロシア旅行社によるサポートの存在を知らずに、全て自分で申請を進めてんやわんやしてました(笑)。皆さんは是非このサポートを受けてスムーズに申請を進めてください(笑)。
参考までに2025年度のロシア国費留学の案内がありますので、そのPDFのリンクも貼っておきますので参照してください。
https://www.russia.co.jp/fukui/kokuhiryugaku.pdf
注1:任意の翻訳ツールで大丈夫。
注2:学士はБакалавриат、修士はМагистратура、博士はАспирантураです。
注3:アポスティーユ認証の方法等の説明 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000607.html
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